まちの新しい使い方ラボ トークイベント開催のお知らせ

2016-0927

 

10月8日の17:00より「まちを耕すこと」というテーマでトークイベントを開催いたします。

今年度の春先より、+ticと静岡文化芸術大学の有志学生が中心となり、「まちの新しい使い方ラボ」という実践型都市空間利用のワークショップを実施してきました。まちの新しい使い方ラボは、これからの都市において、今そこにある空間資源をいかにして再発見的な新しい使い方ができるかを研究するプロジェクトです。現状の資源を再考することで見えてくるであろう、新たに何かを作ることとは異なる質を持った、オルタナティヴな都市の可能性を模索します。中心市街地の空洞化が叫ばれて久しい浜松の、今までと異なるまちの見方・使い方を考えることで、ここにありえるかもしれない都市の発展の可能性を提示することを目的としています。

第一回目となる今回のトークイベントでは、愛知県の常滑より建築家の水野太史さん、京都から同じく建築家でリサーチャーでもある榊原充大さんをお招きし、「まちを耕すこと」というテーマでお話いただきます。

通例的な都市空間の利用方法から距離をとり、別の新たな使い方を考えるためには、現状をひとまず整理し、都市の土壌を耕し別の可能性を受け入れるための整備が必要です。

常滑を拠点に地域に根付いた活動をされる水野太史さんは、ご自身の設計事務所運営の傍ら、斜陽産業ともされる地元の製陶園の復興のために、水野製陶園ラボを立ち上げご活動されています。常滑という都市を現在まで支えてきた「焼き物」なる旧来的な素材の、旧来的ではない使い方を模索することは、常滑自体の新たな都市の可能性を追求する行為です。

京都をベースにしながら、様々な地域の都市や建築に纏わることに編集的な態度で関わる榊原充大さんは、より俯瞰的な立場から都市そのもののあり方を問うプロジェクトを多く手がけられています。また所属されるRAD(Research for Architectural Domain )でも、都市の関わりしろを拡張するような調査活動や企画の運営を実施されており、まさしく都市の新しい使い方を誘発する触媒的活動と言えます。

水野さんのより土着的な立場からと、榊原さんによる少し引いた視点での、それぞれの立場から見えてくる「これからの都市のありえるかもしれない可能性」について、まちを耕すという観点から議論できればと思います。

 

主催:+tic
会場:田町スクエア(浜松市中区田町228-11)
定員:25名程度 当日先着順
参加費:学生無料 / 一般500円
問い合わせ:machizukai@gmail.com
助成:みんなのはままつ創造プロジェクト