ベンチ 天竜杉と有楽街

浜松市中心地のベンチの設計

クライアントである浜松市より、有楽通りに地場材である天竜杉を用いたベンチを5つ設置することが要望された。有楽通りとは、浜松の中心市街地に位置する呑み屋街であり、堅硬な構造、アイコニックな形態、そして天竜杉を最大限に生かしたデザインが求められた。

静岡文化芸術大学の学生ユニット「TO」とともに設計を行い、私たちはアドバイザーとして、「浜松市」と「TO」の調停役として立ち回った。

天竜杉の角材を等間隔で並べ、長ネジとナットで締め上げる構造を用いたことで、樹木の年輪の円形と、角材の直角の配列による美しい座面をつくりだした。天竜杉の特徴を生かしつつ、ベンチとしての佇まいをデザインしたプロジェクトである。

 

TO

トキとヒト、モノとヒト、ヒトとヒト。

日本語の「と」のように、なにかとなにかを繋ぐ接続詞的存在になることをルールとし

何かの前後左右の隙間に入り、自分たちをも含めた豊かさを演出する。

建築設計、デザインを発信として、

あらゆる文脈を緩やかに結ぶ【と】の姿を目指す。

宮古島出身の新城大地郎と京都出身の足立志伸によるユニット

                                       浜松市中区田町

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